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菌根菌接種法

1. 購入川砂をバットに広げ数日間乾燥させる。
2. 大型篩を用いて0.5-2.0 mmの川砂をバケツに回収する。(篩が目詰まりしていないこと)
3. 大量の水道水で川砂をよく洗い(シャベル等を使って攪拌)、濁りが無くなるまで何度も水を交換する。
4. 川砂をオートクレーブバックに詰め、100℃で1時間オートクレーブする。
5. 底面に穴をあけた50-mL遮光遠沈管を121℃で20分間オートクレーブする。
6. 遠沈管に厚型ろ紙(ø 8 mm)を入れ、さらに滅菌川砂を薬さじで充填する。(川砂を一度にすり切れまで充填させてから、机に軽くたたきつけ遠沈管内に空間が生じないようにする)
7. 蒸留水で川砂を湿らし、小型薬さじで中央に7~8 cm深ほどの穴を開ける。
8. 遠沈管に入ったRhizophagus irregularis(4000胞子/mL)をクリーンベンチ内で必要分だけ分注する。(コンタミ注意。胞子をよく懸濁させた後に滅菌スポイトで取る)
9. 蒸留水で胞子密度を500胞子/mLに合わせる。(例:胞子原液5 mL+蒸留水35 mL)
10. 胞子懸濁液1-mLをスポイトでポットに接種する。(胞子は沈みやすいので胞子をよく懸濁させながら接種する)
11. ミヤコグサ実生を移植し、蒸留水を適量与える。
12 乾燥を防ぐためSun Bagに入れ、インキュベーター内(250 µmol 1 m-2)で栽培する。
13. 月・水・金曜日に、1/2 Haogland溶液(100 µM Pi、微量元素含む)を5-10 mL与える。接種効果を明確にする場合には、2回に1回純水を純水を与える純水を与える。
14. 接種後約3週目からSun Bagの口を少しだけ空けて栽培する(乾燥注意)。   

​注意点  
- 始めの1週間は乾燥による枯死を防ぐため毎日液肥を与える。もしくは1~2週間Sun Bagの口を完全に閉じておく。
- もし、枯死してしまったら、接種時に余った実生を移植する。
- 弱光、過湿で感染率が低下する
- 弱光、過湿で感染率が低下する。
- ミヤコグサGifuでは菌根による生育の効果は接種後約3週目から現れ、4週目の時点で感染率は80%前後に達する。

​信州大学 農学部 土壌生物学研究室

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